2ntブログ
2011
06.10
Fri
 久しぶりにスポイト調査を実施。デジタル水彩の謎が解けて今の塗り方になって以降、なんか色がギトギトきつい色になるなぁと思っていたので。今回は肌の色をサンプルに。


 左がここ数回の自分の絵の平均的なベース色→シャドウ色への遷移。でも今の塗り方になる前もだいたい似たような感じなので癖的なものがあるのかも。そして右が氏の同色の遷移。
 違いが分かりやすいように多少大袈裟に矢印を描いてはいるけどだいたいこのような違いがある。文章で書くと、自分の遷移は色相、彩度、明度全てが変化していくのに対し、氏の場合は明度がほとんど変化せず色相と彩度のみで変化していく。最後の最も暗い部分になって初めて明度が動き始める感じ。

 考えた結果、どうも塗り慣れないフィルタ ( 乗算 ) レイヤーを使っていることが絡んでるっぽい。フィルタレイヤーは塗り重ねるほどに倍バイに影響が大きくなっていくのに、シャドウを塗るときの色選択にあまり注意を払ってなかった。


 そんで色々試したところ、シャドウを塗っていくときの色選びの進み方はおおよそ右のようにすれば氏に近い遷移になる感じだった。フィルタレイヤーが故に、濃いとこへいくほど薄く弱い色を使うという不思議な現象。でもそうしないとコントラストがきつくなる。
 ただこれでもまだ明度が変化しはじめるタイミングが氏より早くなってしまう。これ以上は氏の筆の設定を知るとかしなけりゃダメかもしれないけど、筆の設定は秘匿されているので自力で編み出すしかない。

 その他の注意点はむやみやたらに乾燥をかけないこと。乾燥かけるたびに乗算に = ギトギトになるので肌の塗りでは控える。
 あとは塗り方以前の根本的なことで、氏の肌のベース色は自分のよりもピンクに近い。自分のベース色の色相は氏の肌ではハイライト部分に相当するくらい黄色に近かった。でもシャドウの色相は似ているので、このベースとシャドウの色相の差が原因でなんかおかしなことになっているのかもしれない・・・と分かったような口を利いてても実践するはのムズカシイ。
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